FX自動売買業界で話題となった「オートシステム」の評判や実績
こんにちは、FX自動売買レビュアーのShoです。
今回ご紹介するEAは、2019年頃に登場した「AUTO SYSTEM(オートシステム)」です。
多くのEA開発者によって最新ツールがどんどん公開される中、今回ご紹介するオートシステムは少し古いEAとなります。
しかし販売当初はFXトレーダー界隈でとても話題となり、知名度はとても高いです。
僕の元にもいまだに「オートシステムって勝てるんですか?」という質問が寄せられるほどです。
そこで今回は、僕が過去に検証したオートシステムの実績や口コミ評判などをご紹介したいと思います。
先出し!ZOOのおすすめ度
信頼性: | (1.0 / 5) |
利益見込み: | (2.0 / 5) |
総合評価: | (2.0 / 5) |
目次
FX自動売買ツール「オートシステム」とは
参加・購入費用 | 98,000円(税抜) |
最低証拠金 | 20万円以上 |
証券会社 | XM Trading |
レバレッジ | 推奨は500倍以上 |
販売会社 | インベストメントカンパニー株式会社 |
「オートシステム」は、インベストメントカンパニー株式会社が販売しているFX自動売買ツールです。
現在「BE MYSELF CLUB」というサイトを運営している「ようすけ氏」により拡散され、多くの利用者を集めました。
なお2022年3月現在も公式販売ページは残っているので、まだツールの販売はされているものと思われます。
以前のオートシステムの特商法を見ると、販売会社が「ライセンススクールコーポレーション株式会社」となっていましたが、会社の所在地は一致しているので単に会社名が変わっただけのようです。
ちなみに、ツイッター等で「オートシステム」と検索すると、
- 無料で使えるオートシステム
- オートシステム2
- オートシステム3
- オートシステム3α
といったツールの口コミが出てきます。
上記に挙げたEA達は、インベストメントカンパニー株式会社が販売している「オートシステム」とは無関係のツールのようです。
オートシステムの概要
FX自動売買ツール「オートシステム」の販売ページによると、以下のような華々しい記録が記載されています。
- 54週間で390万円以上の利益
- 月利20%
- 勝率82%超
- 43週負け知らず(※2019年1月〜2020年2月までの実績)
この実績が本当であれば、10万円でスタートしても5ヶ月以内で回収できる計算になります。
なお、オートシステムの最低推奨証拠金は20万円となっていますので実際はもっと早く回収できそうですね。
EAの設定などのアドバイスや、経済指標発表などで危険な相場になった場合はシステムの停止通知を行うなど、サポート面も充実しているようです。
これだけ聞くとちょっと良さそうだなと思ってしまいますよね。
FX自動売買ツールオートシステムのロジック
オートシステムは、ナンピンマーチンロジックを使用した自動売買ツールです。
どちらも有名なFX手法ですが、分からない方のために説明いたします。
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ナンピンとは
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含み損が出た時に同じ方向のポジションを買い増しするFX手法です。
損失を平均化することで利益を得やすくすることを目的とします。
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マーチンゲールとは
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取引に負けた場合、次に取引する際は前回掛けた金額の倍の金額を掛ける手法です。
ナンピンマーチンを採用しているFX自動売買ツールは数多くあり、中には「ただ一定間隔で注文を入れるだけ」というものもあります。
その場合ただ資金を溶かすだけのいわゆる詐欺ツールになるのですが、根拠のあるロジックに基づいてポジションを取るのならば、ナンピンマーチンは理論上負けないFX手法です。
しかし相場が一方向に動くような場面では大きな損失を生むリスクもあります。
そのような時でも無限に買い増し&倍掛けを続けると、相場が逆転するより先に資金が底を打ち、強制ロスカットされる危険性があるからです。
ナンピンマーチンロジックを採用している自動売買ツールを選ぶ際は、回数制限を確認することが必須です。
気になるオートシステムのナンピン・マーチンの回数ですが、最大11回となっており、回数を変更することはシステム上できないとのことです。
膨大な資金がある方や、含み損が大きくなっても落ち着いていられるメンタルをお持ちの方にはいいかもしれませんが、初心者の方には不安材料が大きいでしょう。
FX自動売買ツール「オートシステム」の実績や口コミ評判
気になるオートシステムの実績についてですが、公式販売ページや利用者のブログで公開されている稼働実績は、いずれも2020年前半までの情報です。
FX自動売買ツール「オートシステム」の実際の利用者による実績を知りたく、ツイッターにて口コミを調べてみました。
オートシステム/アンビションシステムをeaにいれるとレバレッジ規制がかかるみたい。なんで?って思ったけど単純に稼ぎすぎだからかな
— k_kazu (@kkazu76572395) March 13, 2020
【2月第一週目・EA損益結果】
— はぴまま👛アラフォー主婦🍫億り人目指して投資中〜 (@happyamimi) February 9, 2020
・オートシステム(アンビションシステム)+34660円
・Dare +5114円
・マジェスティ -2558円(手動損切り)
・ペイバック +5640円
・ブタさんEA +9500円
・ぷにEA +10,983円
・その他EA3つ -8840円
合計+5万4499円でした。お別れするEA3つ(。・_・)ノ
⚡️FX自動売買情報⚡️
— FX自動売買(EA)業界治安維持向上委員会 (@EA_Police) November 27, 2019
要注意Lv:★☆☆☆☆
EA名:#オートシステム
提供元:不明
これは以前使ってた『アンビション』
のOEM版ですね。
このツールは稼げます。
私もメインEAの一つとして稼働させてますので
これは『買い』です。
※決してオートトレードの回しモノではありません。
私は過去にオートシステムっていうEAを使ってました。
— ともぞう(偽名) (@oyaji_around50) November 14, 2019
マーチン倍率2倍なのでドル円で1円動いたら含み損が数十%、2円動いたら破綻!みたいな危ないEAでした。
カイロシステムとかアンビジョンシステムとかアトミックシステムとか、「◯◯システム」って名前のついたEAは全部中身一緒?
今話題のXM規制問題なのですが、そのEAはオートシステム、アンビションシステム、アトミックシステムが原因となっているそうですね!
— ともさん@月収115万副業リーマン⚡️ (@kokonara100) April 18, 2019
それぞれ名前は違いますがロジックは一緒のようですね!
いずれも2020年以前の口コミとなっており、それまでは利益を出している報告が多いことが分かります。
そして同時に、オートシステムは「アンビションシステム」というFX自動売買ツールのOEM版だということも分かりました。
オートシステムとアンビションシステムは同じ内容のFX自動売買ツール
OEM版というのは、システムの中身が同じで商品名やパッケージを変更したものです。
アンビションシステムも高い勝率と利益率で一時期話題となっていたFX自動売買ツールですが、現在は販売されていないようです。
というのも、多くの人が稼ぎすぎたため、2019年7月頃に証券会社からレバレッジ規制をかけられたとのことです。
ツイッターの口コミにも書かれているとおり、オートシステムもアンビションシステム同様にレバレッジ規制がかかっていると思われます。
2021年以降オートシステムの利用者の収支報告は見受けられなかったため、現在の相場でも同じような勝率・利益率となるかは、定かではありません。
冒頭でも触れましたが、SNSなどで「オートシステム」と検索すると、同名でシステム自体は全く別物のツールの口コミが沢山出てきます。
間違えないよう気をつけてくださいね。
FX自動売買ツール「オートシステム」の販売会社
FX自動売買ツール「オートシステム」の特商法の記載を見ると、現在の販売会社はインベストメントカンパニー株式会社となっています。
実は、以前このブログでも検証したEA「キャンディー(Candy)」を販売している会社でもあります。
キャンディー(Candy)は利用者が少ない為か信ぴょう性のある口コミが少なく、数少ない利用者の検証結果でも「勝率60%程度」「20万円の証拠金で1ヶ月の利益は9000円」という報告があり、約30万円という価格に対して利益が少ない印象を受けます。
また、キャンディー(Candy)の販売ページを見ても、特商法に基づく記載に不備があったりと信頼性に欠くツールであると言えます。
販売会社が同じとはいえ自動売買システムの中身や開発者は違う可能性もありますが、オートシステムも運用するにはリスクが高いのではないでしょうか。
まとめ
FX自動売買ツール「オートシステム」は一時期話題となりましたので、最近よくSNSで見かける同名の別ツールの口コミを見て、「今でも稼げるのでは?」と期待する方も多いかもしれません。
しかしあくまで別ツールであり、現在の実績は分からないという検証結果になりました。
自動売買ツールは、バックテストと同様にフォワードテストが非常に重要です。
ツールを購入する際は、「現在の相場でも稼げるのか?」ということを必ず確認しましょう。