FX自動売買フェニックスは本当にハイリスク「ハイリターン」なのか？
FX自動売買Reviewer Sho
こんにちは、ハバネロです。
今回はYoutuberはたけ氏の「フェニックス」について辛口調査していきます。
バイナリーオプションやFX自動売買ツールを数多く出している投資系Youtuberはたけ氏。
今回はその中でも短期で利益を上げることができるという「フェニックス」を調査しました。
ハイリスクハイリターンを宣伝文句としているこの自動売買ツールですが、本当にリターンがあるのか危ぶむ声が多かったので、実際に利益を上げることはできるのか調査していきます。
はたけ氏提供のFX自動売買ツールを調査した他記事は以下のリンクよりご確認ください。
Youtuber「はたけ」氏監修 アーカイブ - FXツール辛口検証ブログ
Youtuberである「はたけ」氏。FXに限らず、BOなども含めてさまざまなツールの販売や監修を行ってきましたが、賛否両論のあるものが多いです。高額なツールも存在しますが…
FXツール辛口検証ブログ 先出し！フェニックスのおすすめ度
| 信頼性: |  (4.0 / 5) |
| 利益見込み: |  (1.0 / 5) |
| 総合評価: |  (2.0 / 5) |
目次
FX自動売買「フェニックス」とは
| 販売会社 | RECOMPASS PTE.LTD. |
| 商材紹介者 | Youtuber「はたけ」氏 |
| 販売価格 | 5万円 |
| ロジック | スキャルピング/両建て/ナンピンマーチン |
| 通貨ペア | GBP/NZD, GBP/CAD |
今回のFX自動売買ツール「フェニックス」は、公式でもハイリスクハイリターンと明言をしている通りリスクの高いロジックを採用しています。
販売元ははたけ氏が監修・紹介する自動売買ツールでよく作成を担当しているRECOMPASS PTE.LTD.で、シンガポールにある会社です。
会社については他記事でも調査しておりますが、ダミー会社などではないようです。
また、商品に関するサポートは日本の会社が代行しており、言葉が通じなくて困ることはないでしょう。
スキャルピング両建てナンピン系
フェニックスでは以下のようなロジックを使用して自動売買を行います。
- スキャルピング
- ナンピン
- マーチン
- 両建て
一度持ったポジションを短時間で売買する「スキャルピング」、購入時よりも資産の価値が下がったときに買い増して平均コストをならす「ナンピン」、負けた時には倍額で勝てるまで賭け続ける「マーチン」、買い・売りのどちらのポジションも持つ「両建て」。
特にナンピンマーチン、両建てを全て使用しているのはかなりリスキーに感じます。
公式が発している通りのハイリスクですが、持っているポジションを確実に売っていける両建てで、勝つまでナンピンマーチンをすればレンジ相場では勝つことができます。
ただ、トレンド相場に差し掛かった時にそのまま含み損が損切りなどにより多額の損失として確定したり、ナンピンマーチンを繰り返せる資金力が足りずに立て直す前に資金を溶かしてしまうことも多々ある事象です。
想定月利平均90%
フェニックスの販売ページでは平均月利を90%、最大月利を200%としています。
もちろんハイリスクと言うからには負けることもあることは承知の上での発信だと思いますが、それにしても月利90%は高い値です。
リスクをとったとしても月利90%を達成するのは容易なことではありません。
ハイリターンである理由を公式では他のナンピン系ツールよりも一度で大きく稼げるから、としています。
確かに、ナンピンマーチンだけではなく両建てで、ハイリスクということはナンピンマーチン回数も多いことが予想されるので、稼いでいけるのは有り得る話です。
ただし、90%を期待するのは値として大きすぎる気がします。
ハイリスク・「ハイリターン」？
簡単に触れていますが、フェニックスではロジックの特性上ハイリスクハイリターンが特徴のFX自動売買ツールになります。
どちらもフェニックスの販売ページに記載されていることですが、本当に記載通り「ハイリターン」が望めるロジックなのかどうかは詳細を公開していないため不明です。
誰でも真似できるほど情報を公開する必要はもちろんありませんが、もう少し詳細な取引履歴や、ナンピンマーチン・両建て以外の条件がわかると信用できるのですが記載がありません。
一部バックテスト・フォワードテストの結果を公表してはいますが、公開内容が十分ではなく、ハイリスクの先にリターンがあるのかどうかははっきりとしないのが現状でしょう。
公開内容の不備については別項目で説明しています。
販売者の投資系Youtuberはたけ氏とは
FX自動売買の販売者が名前を出している場合、その人がどんな人なのか気になりますよね。
中には全く存在しない偽名の名前を出し、何の裏付けもなしに誰もが羨むような経歴を載せただけの人もいます。
登録者数約7万人の投資系Youtuber
フェニックスの監修をしている投資系Youtuberはたけ氏は2021年12月現在、バイナリーオプションのチャンネルに2.3万人、FXのチャンネルに8000人、投資チャンネルに3.3万人のチャンネル登録者数を持つ、投資業界のYoutuberの中では比較的有名な方です。
もともとバイナリーオプションをメインに解説していた人物のようで、FXのチャンネルはBOほどの登録者数はいません。
Youtubeの動画は好評な場合が多く、好意的なコメントが多くついています。
しかしYoutubeでの活動の他にも、BOのサインツールやFX自動売買ツール、投資カレッジ運営などの活動もしており、この外部活動で評判を悪くしてしまっている人物です。
具体的にいうと、商材自体の問題よりも売り方が好まれないため、批判も存在しているのでしょう。
はたけ氏の実績・評判
フェニックスの販売者であるはたけ氏への口コミで多かったのは、動画の内容はいいのに商材が高い・誇大広告気味というものでした。
有名になってくると動画や人柄に対する不評や悪評も多々ついたりしますが、主にFXやBO自動売買ツールの販売方法にのみクレームがつく不思議な状態になっています。
ツール自体は利益が期待できると評判が高いものもあるのですが、やや購入を煽るような強引な販売方法をしているのせいで詐欺師だと言われてしまっているようです。
FX自動売買フェニックスの口コミ・評判
良い口コミ・評判
実際3ヶ月使ってみた僕個人の感想ですが、結論としてめちゃくちゃ優良なEAです。
証拠金30万で稼働を開始して、3ヶ月間のトータル利益は84万円以上です。
https://note.com/delamairs/n/n26785c1927e7
ハイリスクハイリターンを売りにされているEAだけあって、飛ぶときは飛びます。
ただし、飛んでも問題ないほど直前で利益を作るので、結果オーライ、利益だけが残るトレードばかりでした。
https://note.com/automatictrading/n/nfec717b60c9d
フェニックスの口コミ・評判はTwitterなどのSNSではほとんど見つけることができませんでした。
しかし、実際の利用者がWEB上で成果報告などの記事を作成しており、それらは好評なものが多かったです。
ハイリスクという売り文句の通り損失を出すこともありますが、トータルで見るとリターン値も高く、利益が上がっていくと言う声が聞かれました。
ただし、やはり宣伝通りの期待値である「月利90%」はなかなか達成することができない数字のようです。
悪い口コミ・評判
結局、波打つ相場だからこそ機能するわけであり、大きなトレンドに巻き込まれたときは厳しい。
このレンジ幅をどこにするのか？というのがキモになりますがその辺がよくわからないですから怖いですよね。
https://fx-ea-investor.info/archives/5301
ハイリスクハイリターンと銘打っているためリスクだけを背負う可能性も捨てきれません。
https://fx-lifeline.website/2021/04/08/post-166/
はたけ氏は数々のEA販売を担ってきている方なので、詐欺ではないかと思います。
が、今回に関しては誇大広告感は否めませんね。
https://blog.sioricmt.com/entry/phenixhatakesan
悪い評判については、FX自動売買ツールの検証系ブログを作成しているブロガーからの指摘が多くみられました。
利用者が少ないのか口コミ・評判自体の母数が少なかったのもあり、実際にツールを稼働している人たちからの悪い評判はほとんど見られませんでした。
ブログ執筆者たちは総じてリスクの高さがリターンに見合わないことを指摘しており、詐欺ではないが利用するには怖いという声が聞かれました。
確かに僕も、リスクが高すぎて若干ギャンブル性が強く出過ぎているのではと思います。トータルすると利益が出ているという声はありましたが、一攫千金を狙うくらいの心構えは必要でしょう。
フェニックスのメリット
ハイリスクハイリターンであるFX自動売買ツール「フェニックス」ですが、ハイリターンが見込めること以外にもメリットがあるか分析しました。
証拠金にする15万円を稼ぐ方法を教える特典がある
フェニックスは購入費用5万円にプラスして、推奨の証拠金を15万円からとしているため、初期資金として20万円が必要になりますが、その金額を用意できない人もいます。
そういった人たちにまずは証拠金の15万円を稼ぐための特典が、マンツーマンサポートでついているようです。
内容については購入していないためどんなものなのか不明ですし、15万円の証拠金準備が難しい人に多額の資金力が必要なナンピンマーチン型の自動売買ツールは使用して欲しくないと言う個人的な見解が混ざり、やや否定的な観点は入ります。
ですが、投資を開始できるような準備までサポートしてくれることをメリットに感じられる人もいる特典でしょう。
サポートの手厚さは他のFX自動売買ツールにはないクオリティです。
苦手なトレンド相場でのシステム停止は運営が指示
含み損がトレンド相場で総崩れする可能性が高いのがフェニックスのデメリットの一つですが、これを止めるために運営がシステム停止の指示を出してくれます。
システムのON /OFFの切り替えは自分で行わないといけないとはいえ、相場の流れを読みにくい初心者であればこういった指示は嬉しいことでしょう。
また、トレンド相場がきているかどうかを逐一判断できるほどチャートを見ることができない、忙しい人にも向いていると思います。
ただし、このシステムの停止タイミングの指示を誰が出しているのかは明確ではなく、はたけ氏ではなく運営会社の他の人の仕事であることも考えられます。
フェニックスのデメリット
ハイリターンな部分だけではなく、同時にハイリスクが伴うフェニックス。
利用を開始するにあたって、デメリットになるような部分は他にも見られました。
バックテスト・フォワードテストの信頼性に欠ける
今回はたけ氏は、実績としてバックテストの結果とフォワードテストの結果をどちらも公表しています。
しかし、どちらも信頼できる要素がいまひとつ足りないと感じます。
まずバックテストですが、証拠金30万円スタートの利益を1151万円と公式ブログで解説しています。
しかし、貼り付けられたデータは証拠金50万円前後からスタートして7万円の利益で止まっているものです。
宣伝内容と検証結果のデータが違うので、参考にするのは難しいでしょう。
フォワードテストに関してですが、システムのロジックから考えて多数の含み損が存在しているはずであるにも関わらず提示されているのは取引履歴のみです。
どの段階でどの含み損を抱えることがあるかで、投入する証拠金の金額も変化したりしますので、今ひとつ判断材料になりません。
また、証拠金上限400万円であるにもかかわらず500万円でフォワードテストを行っており、ユーザーが再現することは難しいと考えられます。
宣伝と全く同一の利益は出ない
使用者の口コミ・評判からある程度利益が出る可能性のあるツールであることは確認できましたが、月利90%に達している人はいませんでした。
また、販売LP上でも利益報告を公開していますが、大体の報告が12〜30%程度にとどまっており、フェニックスの公式ページで書かれているような利益を出している人は確認できませんでした。
月利30%でもかなり利益率の良いツールではあるので、実際の数値通りの宣伝をしても良いのではないかと思います。
評判通り、誠実さに今ひとつ欠ける部分は否めないでしょう。
利益を出す前に資金が飛ぶ可能性も高い
フェニックスの運用において、「ハイリスクだが、資金が飛ぶ前に稼げばいい」とはたけ氏は述べていますが、このFX自動売買のロジックでは実際稼ぐ前に資金が飛んでしまう可能性も十分に考えられます。
むしろリスクがかなり高いので、販売LPにあるような高額な証拠金を入れないと資金が先に飛ぶ可能性の方が高いでしょう。
ナンピンマーチンの両建てに耐えられる資金力がない人にはハイリスク度がさらに増すツールです。
少なくとも推奨されている15万円で開始してうまくいくとは考えにくいでしょう。
ただし、元の15万円を稼ぎすためのノウハウ掲載があるということですので、飛んでからまた復活して取引を行うことは可能かもしれません。
【まとめ】利益はあげられるが、ハイリターンではない
はたけ氏の商材は評判に波がありますが、フェニックスはリターンに対するリスクが見合っていないように感じます。
かなりリスクの高いロジックで運用していくので、実際のリターンは宣伝通りとは行かずとも40%程度は欲しいと感じました。
よって今回のFX自動売買案件についてはあまりおすすめできない結果となりました。
投資で戦術的にリスクを取ることはありますが、その覚悟と資金力がないのであれば手を出さない方が良いでしょう。
ハイリスクハイリターンで行うのであれば、無料で出回っているFX自動売買ツールも存在していますので、それを利用するのも一つの手でしょう。
